Ma Rainey(マ・レイニー)

”ブルースの母”と呼ばれるマ・レイニー

1920年にマミー・スミスが最初の録音を行い、それに続く形でマ・レイニーやベッシー・スミスなどの女性シンガーが初期のブルースの記録を多く残している。

そして1920年代、マ・レイニーはブルースの黎明期にしてはとても精力的に100曲以上の録音を残した。

レコードがアメリカ中でも売れるようになり、1920年代には全国ツアーも行っており、その時のピアノ奏者は後に”ゴスペル音楽の父”と呼ばれるトーマス・A・ドーシーであった。

南部の労働者たちに人気があり、ベッシー・スミスにも影響を与えたと言われているマ・レイニー。初期のブルースを広めた、まさしく”ブルースの母”と呼ぶべきとても貴重な存在である。

 

代表曲

主な代表曲

「Bo-Weavil Blues(1923)」

この曲は、ミシシッピで大量に発生したゾウムシのことを書いたチャーリー・パットンの曲である。ゾウムシは綿花にとって害虫であり、当時の綿花プランテーションにとっては大敵であった。

重要度 2.5
知名度 3.0
ルーツ度 3.0
好み 2.5
総合 2.5

 

 

「Shave ‘Em Dry Blues(1924)」

聴いてもらうとわかると思うが、純粋なカントリー・ブルースとは明らかに違う。コード進行もスリーコードではないし、曲調も明るめである。このような曲がクラシックブルースには多く、後のR&BやR&Rへ影響を与えているのが感じ取れるだろう。

重要度 3.0
知名度 2.0
ルーツ度 2.5
好み 3.0
総合 2.5

 

 

「See See Rider Blues(1924)」

これもマ・レイニーの代表曲で、後にたくさんのミュージシャンがカバーしている。

See See Riderとは”Easy Rider”と同じ意味で、スラングで”尻軽女(男)”のこと。つまりマ・レイニーにとっては男が尻軽で浮気症なのを文句を言っているような内容。ブルースでは男と女の痴話喧嘩みたいなのがとても多くて、この歌もそんな感じである。

サッチモ(ルイ・アームストロング)がコルネットを吹いていて、とてもいいインパクトを出している。

重要度 4.0
知名度 3.5
ルーツ度 3.5
好み 3.0
総合 3.5

 

 

「Trust No Man(1926)」

個人的に好きな曲で、ラグタイムやジャズっぽい要素がある。音は古いのだけど、曲自体は少し洗練されているようで聴きやすい。リリアン・ヘンダーソンのピアノがかなりいい感じにマッチングしている。

重要度 3.0
知名度 2.0
ルーツ度 3.5
好み 3.5
総合 3.0

 

 

「Ma Rainey’s Black Bottom(1927)」

マ・レイニーのまさに代表曲といえるブラック・ボトム。皮肉っぽく、ブルースや黒人音楽が商売になるという白人による扱いに抵抗していたマ・レイニーの心情が歌われている。「ブルースは白人には理解できない」と。

後にアメリカの劇作家で、黒人シェイクスピアと呼ばれる”オーガスト・ウィルソン”によって作品化されている、ブルース史においてもとても重要な曲である。

重要度 4.0
知名度 4.0
ルーツ度 3.0
好み 2.5
総合 3.5

 

 

「Deep Moaning Blues(1928)」

冒頭から始まるうめき声。12小節に乗せられたマ・レイニーの怨念かのようなこれぞブルース。

重要度 2.5
知名度 1.5
ルーツ度 3.0
好み 3.5
総合 2.5

 

 

「Prove It On Me Blues(1928)」

こちらも代表曲の1つ。ブルースの歌詞の中に出てくるものとして、性的な内容が結構多いのだが、この時代の南部では特に、黒人女性への性的虐待やDV、ジェンダー差別などがとにかくひどかったらしく、マ・レイニーも歌の中で結構そういったタブーに触れていることがある。

重要度 3.0
知名度 3.5
ルーツ度 2.5
好み 2.5
総合 3.0

 

 

「Black Eye Blues(1928)」

この頃のメンツではなかなか豪華なセッションだ。
タンパ・レッドのギターとジョージア・トム(トーマス・A・ドーシー)をバックにした曲。あまり泥臭さもなく淡々とジャズっぽく弾いている。後にレッドはシカゴのブルースマンに、トムは偉大な”ゴスペルの父”となり、多くのミュージシャンに影響を与えることになる。

重要度 3.5
知名度 3.5
ルーツ度 3.5
好み 3.0
総合 3.5

 

 

「Ma And Pa Poorhouse Blues(1928)」with  Papa Charlie Jackson

男性として初期のブルースを録音しているパパ・チャーリー・ジャクソンとの共演。ジャクソンは6弦のギター・バンジョーという楽器の使い手で、この頃かなりたくさんのミュージシャンと共演している。
バンジョーの軽やかな音に乗せて、イントロから二人の絶妙な掛け合いが最後まで続く素晴らしいセッション。

重要度 2.5
知名度 2.5
ルーツ度 3.0
好み 2.5
総合 2.5

 

 

その他の代表曲

「Bad Luck Blues(1923)」
「Moonshine Blues(1923)」
「Farewell Daddy Blues(1924)」
「Booze and Blues(1924)」
「Cell Bound Blues(1924)」
「Jelly Bean Blues(1925)」
「Louisiana Hoo Doo Blues(1925)」
「Stack O’Lee Blues(1926)」
「Sissy Blues(1926)」
「Weeping Woman Blues(1926)」
「Hear to me talking Blues(1928)」

 

 

 

 

 

 

 

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